テレビ電気代の節約方法を解説!1時間あたりの電気代と月額平均額

光熱費

日頃使っている家庭の電気代の内訳は、冷蔵庫、照明器具に続きテレビが第3位。

テレビの電気代はあまり気にされない場合が多いですが、実は意外と電気代がかかっているものです。

もしプラズマテレビだった場合の電気代は、1時間で約5〜6円。

テレビが複数台ある家庭だと、テレビの電気代だけで1,000円を超えてしまうこともあります。

テレビの電気代の節約方法と、テレビの 1時間あたりの電気代を解説します。

テレビの電気代を節約するポイント

電気代と言えばエアコンや冷蔵庫、電子レンジなどと考えがちですが、テレビも思った以上に電気代が掛かっています。

電気代は、テレビのサイズや種類によっても変わってきます。

ご家庭で使用しているテレビが、毎月いくら掛かっているのか計算してみましょう。

テレビの電気代は1ヶ月いくら?年間でいくら?

資源エネルギー庁の調べによると、年間の電気代の内訳割合順は1位が冷蔵庫で14.2%。

第2位が照明器具で13.4%、第3位になんとテレビが8.9%の割合を占めており、電気代のなかでもテレビが占める割合が思いのほか多いのです。

参考:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/consumption/

電気代を節約する時はエアコンなどの冷暖房器具に目が行ってしまいますが、電気代のうち冷暖房器具が占める割合は7.4%で、テレビの8.9%未満です。

この内訳を知ると、テレビの電気代に関する見方が少し変わりますよね。

電気代は他と比べて低いものの、テレビに対する電気代節約指向があまりないので結果的に高いのが現実です。

テレビの電気代を計算する方法

それでは、テレビの電気代を計算する方法をご紹介しましょう。

計算式は、

消費電力(W)÷1000×使用時間×1kWhあたりの電気料金単価

で、電気代を算出することができます。

(例)
消費電力100Wのテレビを1時間視聴、1kWhあたり25円の契約をしている家庭だと

100W÷1000×1時間×25円=2.5円

テレビの1時間の電気代は、2.5円の計算になります。

習慣になっていて惰性で、家事や食事の際もずっとテレビをつけてしまいがちですよね。

一日15時間テレビをつけっぱなしにしていたとすると、テレビの電気代は1日で37.5円。1ヶ月で考えると、テレビだけで電気代1,125円にもなります。

家族が多い世帯の場合は、一家にテレビが2台、3台とあるのも珍しくありません。

その場合は毎月1,125円×2台、1,125円×3台と考えると、大きな出費となります。

テレビの種類によっては消費電力100W以上のものも多数あるので、使用しているテレビの消費電力を調べておきましょう。

消費電力は、主にテレビの背面に記載されています。

テレビの消費電力

テレビの種類で電気代は変わる

テレビの電気代の計算式を見てきましたが、テレビの種類によっても電気代は変わります。

・液晶テレビ
・プラズマテレビ
・ブラウン管テレビ

の3つの種類によって電気代がどれくらい変わるのか、それぞれ見ていきましょう。

液晶テレビの電気代

テレビの種類によって電気代は大きく変わります。

最近の主流で、薄型テレビと言われるのが液晶テレビ。

20インチくらいの小型テレビから、50インチや80インチなど大型タイプも販売されています。

家の中が広い場合は大きい方が良いですが、サイズが大きくなる分、消費電力のワット数(W)にも影響があるんです。

消費電力は20インチ程度のものでおおよそ40~50W、30インチ程度で70~100Wくらいになります。

このワット数から算出すると、1時間あたりの電気代は20インチで1.1円~1.36円、30インチで1.9円~2.7円と考えられます。

プラズマテレビの電気代

続いて、発色の良い綺麗な映像が特徴的なプラズマテレビの電気代を計算してみましょう。

こちらも液晶テレビと同様に大きなサイズのテレビが中心で、なかには100インチを超える大きなものもあり、小さなものでも32インチが基本です。

消費電力は32インチで200W、42インチで300~350Wほどになるため、1時間の電気代は32インチで5.4円、42インチで7.5円~8.8円と液晶テレビに比べて割高なことがわかります。

大型画面でも綺麗な映像を実現したプラズマテレビですが、電気代の負担は大きいです。

ブラウン管テレビの電気代

昔懐かしい「ブラウン管テレビ」の消費電力は、20インチで100~120W、30インチで150~180W。

1時間の電気代は、20インチで2.7円~3.2円、30インチで4.1円~4.9円です。

現在は、地デジチューナーがないとブラウン管でテレビの映像を見ることはできないのですが、実はこの地デジチューナーにも電気代が発生しているので注意しないといけません。

さらに、地デジ対応の録画レコーダーを使用している場合、録画をしていなくても電気代が掛かります。

ブラウン管テレビの電気代とは別に、消費電力40W相当の1時間1.1円くらいの電気代が掛かっていることを覚えておきましょう。

テレビを早めに新しいものに変えたほうが節約できる

テレビの種類によって電気代が変わるため、長い目で見ると早めにテレビを新しく買い替えた方が節約になる場合もあります。

プラズマテレビと、地デジチューナーまで電気代の掛かるブラウン管テレビは、あまり経済的ではありません。

テレビの根本的な買い替えも視野に入れて、家計に優しい節約を計画していきましょう。

テレビ買い替え時のポイント

テレビの種類として、液晶テレビが省エネなのはわかりましたね。

同じ液晶テレビの中でも、省エネ基準達成などを売りにしているテレビが販売されています。

その場合は待機消費電力と画素数、動画表示速度をチェックしておきましょう。

さらに現在は、画質が美しく省エネ効果が高いと言われている、有機ELディスプレイが販売されています。

しかし現状では液晶テレビの2倍程度の消費電力がかかるため、節約向けのテレビではありません。

その他にも4K、8Kなどのテレビもありますが、高画質な分消費電力が高くなります。

映像のクオリティーにこだわりがなく、月々の節約を重視する場合は通常の液晶テレビがおすすめです。

主電源を切って待機電力節約は今は逆効果

テレビの主電源を切ることで待機電力の節約ができると良く言われていましたが、今のテレビだと待機電力はほとんどありません。

待機電力が節約できるのは、一昔前の話しになりました。

待機電力は1時間あたり0.1Wほどで、1年間待機の状態でも約20円程度しかかかりません。

さらに最新の機種であれば、より消費電力も少ないため節約効果は少ないです。

今のテレビはハードディスク内蔵のものが多く、テレビ主電源を切ることで予約録画などの機能が利用できなくなるデメリットが目立ちます。

その他、デジタル放送のデータが自動更新されないことや、内蔵の時計表示に狂いが出る場合も。

さらに現在のテレビは、電源のオン・オフを繰り返す方が消費電力が高くなります。

こまめな電源のオン・オフをすることが、かえってマイナス効果になってしまうことを覚えておきましょう。

電力会社の切り替えも節約になる

電力の自由化により、電気代の節約に有効的な方法となったのが電力会社の切り替え。

各企業の競争もあり、さまざまなサービスが展開されています。

電気代だけでなく、インターネットなども合わせて格安なプランを設定することや、それぞれのご家庭に合ったプランにすれば大きな節約になる可能性があります。

電力会社の契約を見直すことも、有効的な節約方法のひとつです。

テレビの電気代を節約するポイントのまとめ

テレビの電気代を節約するポイントと、1時間あたりの電気代を解説してきました。

・ブラウン管やプラズマテレビより、液晶テレビの方が電気代が安い
・新しい省エネテレビに買い替えるのも節約効果が大きい
・主電源を切って消費電力節約は逆効果
・電源のオン・オフの繰り返しを少なくする
・ご家庭に合ったプランの電力会社に見直し

テレビにはさまざまな種類がありますが、プラズマテレビよりも液晶テレビの方が電気代を節約できます。

テレビの電気代節約は、日常的な使用方法だけでなく、新しい省エネテレビへの買い替えや電力会社の見直しもおすすめです。

買い替えの場合初期費用は掛かりますが、長い目で見ると電気代を節約することができますよ。

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